「革シートにもガラスコーティングでいいですか?」——この質問への正直な答えを、Starexが出す。ガラスコーティングが革に何をするか、なぜ水性コーティングでなければならないのか。特許第6033974号の統括代理店として、事実だけで説明する。
監修・執筆
渡邊 晃(わたなべ あきら)
株式会社アンドクレア 会長|JCA教務SGM技能監督官
Starex水性シートコーティング 統括代理店|全国認定施工店54店舗・27都道府県 統括
「革シートにガラスコーティングを選ぶべきではない理由がある。これは立場上の見解ではなく、革の素材特性から導き出される物理的な事実だ。」
革シートの正しいコーティングを相談する
「コーティングすれば守れる」は正しいが、「何でもいい」は間違いだ
コーティングが革を保護するという事実は正しい。問題は「何で」コーティングするかだ。
ガラスコーティング(無機系・シリカ系・セラミック系とも呼ばれる)は、車の塗膜面には非常に効果的だ。硬度が高く、撥水性・耐候性に優れており、ボディの保護には理にかなっている。
しかし革は、塗膜面とは根本的に異なる素材だ。有機物であり、伸縮し、呼吸する。この3点において、ガラスコーティングの設計思想と根本的に相性が悪い。
ガラスコーティングが革シートにもたらす3つのリスク
リスク① 革の柔軟性が失われる
ガラスコーティングは硬化することで保護層を形成する。革は座るたびに、乗り降りのたびに微細に伸縮する素材だ。硬化した被膜はこの動きに追従できず、やがて細かいヒビが入り、剥がれ、その部分から劣化が加速する。「施工後1〜2年で革が硬くなった・ヒビが入った」という事例の多くはこれが原因だ。
リスク② 革の通気性が阻害される
革は繊維構造の中で湿気を吸放出する。これが本革特有の「呼吸する」快適性の源だ。ガラスコーティングが毛穴を塞ぐように表面を被覆すると、この呼吸機能が失われる。結果、夏場の蒸れ・べたつきが増し、長期的には革内部に湿気が閉じ込められて劣化を招く。
リスク③ 再施工が困難になる
ガラスコーティングは一度施工すると除去が難しい。被膜が剥がれ始めても完全に除去することは容易ではなく、その状態で上から別のコーティングを施工すると密着不良の原因になる。「施工したら失敗したが、どうにもできない」という最悪の状態に陥るリスクがある。
水性コーティングが革に適している3つの理由
理由① 革の伸縮に追従する柔軟性
Starex水性コーティングは特許第6033974号に基づく二液型フッ素樹脂処方で、革表面に柔軟な保護被膜を形成する。硬化して割れるガラス被膜とは異なり、革の伸縮に追従する柔軟性を持つ。毎日乗り降りする使用環境でも、保護性能が長期間持続する。
理由② 革の通気性・油脂成分を保持
水性処方は有機溶剤を含まないため、革の天然油脂成分を損なわない。フッ素樹脂による保護被膜は通気性を阻害しにくい設計のため、革本来の質感と柔らかさが維持される。施工後も「革らしい」手触りが損なわれない理由はここにある。
理由③ メンテナンス性の高さ
ガラスコーティングのように「施工したら後戻りできない」ではなく、定期的なメンテナンス施工が可能だ。革の状態に合わせて必要なケアを重ねていける設計になっているため、長期的な管理がしやすい。
水性コーティング vs ガラスコーティング — 革シートへの影響 比較表
| 比較項目 | Starex水性 | ガラスコーティング |
|---|---|---|
| 革の伸縮への追従性 | 高い(柔軟被膜型) | 低い(被膜型) |
| 革の通気性への影響 | ほぼなし | 阻害リスク大 |
| 施工後の革の硬化リスク | 低い | 高い |
| 再施工のしやすさ | 対応可 | 困難 |
| 革の風合い保持 | 高い | 変化しやすい |
| 特許による技術保護 | 特許第6033974号 | なし(一般的) |
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よくある質問
Q. ガラスコーティングが「革対応」と謳っている製品はどうですか?
「革対応」と表記されたガラス系・セラミック系製品も存在しますが、基本的な硬化型の被膜形成という仕組みは変わりません。軟化成分が添加されているものもありますが、革の伸縮・通気性への対応という観点では、革表面に柔軟な保護被膜を形成する水性コーティングとは根本的に異なります。
Q. すでにガラスコーティングを施工してしまいました。今からでも対処できますか?
革の状態によりますが、対応できる場合があります。まず近くのStarex認定施工店に革の状態を診てもらうことをお勧めします。ガラス被膜の状態・革の劣化度に応じて、最適な対処方法を提案してもらえます。
Q. 水性コーティングは撥水効果が弱いのでは?
「水性=撥水が弱い」は誤解です。Starexはフッ素樹脂の保護被膜により、汚れ・水分の浸透をブロックします。革の素材特性上、ボディの塗膜面のような「水玉になって転がり落ちる」撥水効果とは異なりますが、汚れが繊維に入り込まない防汚・防水効果は確実に発揮されます。
Q. ボディのコーティングと同時に施工できますか?
はい、可能です。ボディの塗膜面へのセラミックコーティングと、シートへのStarex水性コーティングを同日施工に対応している認定店もあります。まとめて依頼することで来店の手間が省けます。認定店に確認してください。
Q. 人工皮革・合成皮革にも施工できますか?
素材の種類・状態によって対応が異なります。認定施工店に素材をご確認の上でご相談ください。本革以外の素材への施工実績がある認定店も多くあります。
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