この事例のポイント
- お預かりしたBMW M4のシートには軽い汚れと擦れの跡があり、作業はStarex専用クリーナーによる下地クリーニングから始まりました
- すでに入っている汚れを落とす作業には、落ちきらないものが残る場合があります。保護層は、その状態の上に重ねることになります
- 納車直後や購入直後は、落とす工程にかける手間が少ないまま保護から始められるタイミングです。そういう選択肢があるという話です
BMW M4の本革シート、この事例は落とす作業から始まりました
今回ご紹介するのは、BMW M4の本革シートにStarex水性シートコーティングを施工した事例です。お預かりした時点で、シートには日常の使用でついた軽い汚れと、擦れの跡が出ていました。ひどく傷んでいるわけではありません。けれども、まったく何も入っていない状態でもありませんでした。
そのため、この車の作業はコーティング剤を塗るところからではなく、Starex専用クリーナーによる下地クリーニングから始まっています。表面に汚れや皮脂が残ったまま保護層を重ねても、狙った仕上がりにはなりにくいためです。落とす工程を先に置く必要がありました。
使用の跡は、運転席まわりから出ます
シートの中で最初に変化が見えてくるのは、乗り降りのたびに体重がかかり、衣類がこすれる場所です。今回のM4も、運転席の周辺に使用の跡が見られました。日常的に乗られている車であれば自然なことで、避けられるものではありません。ここで申し上げたいのは、車が使われ始めた時点から、シートには少しずつ何かが入っていくということです。
「汚れてから」という入り口
ご相談のきっかけとして挙がるのは、シートの色が変わってきた、座面がくたびれて見える、といった変化です。気になってから動くのは自然な順序だと思います。今回のM4も、シートに使用の跡が出ている状態でお預かりしました。ただ、その順序で始めた場合に施工の中身がどうなるのかは、あらかじめ知っておいたほうがよいと考えています。
Starex について(公式情報)
耐久性については、Starex公式情報によれば、専門機関の摩擦テスト(1万回以上)で『1日10回の乗り降りで約3年間相当』という結果が示されています。また、Starex公式情報によれば、『こども玩具用 食品分析検査基準』をクリアした水性・低臭の処方です。
水性と油性の違いは水性コーティングと油性コーティングの違い、軽自動車のシート保護は軽自動車のシート保護ガイド、資産として維持する観点は資産価値と内装ケアで整理しています。
汚れが入ってからと、入る前で、できることが変わります
同じStarex水性シートコーティングでも、どの状態から始めるかで作業の中身は変わります。すでに汚れが入っているシートでは、まず落とす工程が入ります。落としてから、その上に保護層をつくります。まだ何も入っていないシートであれば、落とす工程にかける手間は少なくなり、保護層をつくるところから取りかかれます。
これは工程の数が違うという話にとどまりません。前者では、落とす作業の結果がそのまま仕上がりの前提になります。落ちたところまでが、保護できる状態の上限になるという考え方です。後者には、その制約がありません。
落とす作業には、結果に幅があります
汚れと言っても中身は一様ではありません。表面に乗っているだけのものと、素材の側に入り込んでいるものがあります。前者は下地クリーニングで整えやすい一方、後者は同じようにはいきません。どこまで戻るかは、素材の状態と、そこに入っているものの性質によって変わります。作業前の時点で結果をお約束できる工程ではない、というのが実際のところです。
保護層は、そのときの状態の上に乗ります
コーティングは、シートを元の状態に戻す作業ではありません。今ある状態の上に膜をつくり、これから入ってくるものが素材に届きにくくなることを狙う施工です。だからこそ、膜をつくる前の状態が仕上がりに関わってきます。落としきれなかったものがあれば、それを含んだ状態が起点になります。
下地クリーニングでできること、そこで止まること
今回のM4でも、はじめにStarex専用クリーナーでシート表面の汚れと皮脂を落としています。この工程は、見た目を整えるためだけのものではありません。表面に油分が残っていると、そのあとに塗る剤の乗り方が変わってしまうため、保護層をつくる準備として必要な作業になります。
下地を整えたあとは、シートの素材に合わせた専用剤を選び、均一に塗布して乾かします。Starexの剤は水性処方で、施工中の臭いが抑えられているため、車内で作業を進めやすいという性質があります。被膜は透明で、本革の見た目や手ざわりをそのまま残すことを意図した設計です。
落ちきらないものがある場合
下地クリーニングを丁寧に行っても、素材の内側まで入り込んだものや、革の表面が擦れて物理的に変化した部分は、洗って戻る領域ではありません。こうした部分は、その状態のまま保護層の下に入ることになります。これは施工の不備ではなく、落とす作業から始める場合に構造上そうなる、というだけの話です。だからこそ、施工前にどこまで整えられそうかを確認したうえで進めます。
元に戻す施工ではなく、これからを扱う施工です
施工前の状態がどうであれ、Starex水性シートコーティングが扱えるのは、これから先の時間です。今日より前に入ったものを、なかったことにはできません。今日より後に入ってくるものに対して、素材との間に一枚挟んでおく、という考え方の施工になります。この線引きをはっきりさせておくと、施工に何を期待できるのかが整理しやすくなります。
納車直後・購入直後という選択肢について
ここまでの話を裏返すと、まだ何も入っていないタイミングで施工しておくという選択肢が出てきます。納車の直後や、車を手に入れた直後です。この段階であれば、落とす工程で悩む要素が少なく、保護層をつくるところから始められます。
誤解のないように書いておくと、今回のBMW M4がその選択をした車だという話ではありません。お預かりした時点で、シートには使用の跡がありました。あくまで、順番には別の選び方もあるという一般的な話です。
何も入っていない状態は、一度しかありません
シートが未使用に近い状態でいられる期間は、車を使い始めれば戻ってきません。乗り降りが始まれば、そこから少しずつ跡が残っていきます。保護のタイミングとして納車直後が挙がるのは、剤の性能の話というより、順番の話だと考えています。何も入っていないうちに一枚挟んでおけるという、その一点です。
迷ったときに見ているところ
とはいえ、すでに使っている車への施工に意味がないわけではありません。今の状態から先を守るという点では、いつ始めても同じ考え方が使えます。判断のときに見ているのは、シートの素材、今どこまで跡が入っているか、そしてこれからどう乗るかです。この三点が分かれば、落とす工程にどれだけ手をかけるかの見通しが立ちます。逆に言えば、跡がまだ入っていない車ほど、確認すべきことは少なくなります。
BMW M4の事例から、順番について言えること
今回の施工では、下地クリーニングで表面の汚れと皮脂を落とし、本革用の専用剤を塗って仕上げました。仕上がりは、革の質感を残したまま、これから入ってくるものが素材に届きにくくなることを狙った状態です。オーナー様からは、内装を汚れにくくしたいというご要望をいただいていました。
そのうえで残るのは、もっと早い段階であれば、落とす工程に使った手間を別のところに向けられたという点です。順番が変わるだけで、施工の中身と、期待できる範囲が変わります。シート保護を検討されるとき、いつやるかは、何をやるかと同じくらい効いてくる要素だと考えています。
堺市北区でBMW M4のようなお車のシート保護をお考えの方も、まだ何も気になっていない段階の方も、判断の材料としてご相談いただければと思います。汚れが気になってからでは遅い、という話ではありません。ただ、早いほうが選べる幅は広くなります。
よくある質問
Q. 納車の直後でもシートコーティングは施工できますか。
A. シートが新しい状態でも施工できます。落とす工程にかける手間が少なくなるため、保護層をつくる作業から始めやすいタイミングです。実際の可否や段取りは、車両の状態を見たうえで施工店がご案内します。
Q. すでに汚れや擦れがあるシートでも施工できますか。
A. できます。今回のBMW M4も、使用の跡がある状態からの施工です。ただし下地クリーニングで落ちきらない部分は、その状態のまま保護層の下に入ります。どこまで整えられそうかを事前に確認したうえで進めます。
Q. シートについてしまった汚れは、施工で元に戻りますか。
A. コーティングは元の状態に戻す施工ではありません。下地クリーニングで落とせる範囲を整えたうえで、これから入ってくるものが素材に届きにくくなることを狙う施工です。この線引きは施工前にご説明しています。
Q. 施工すると本革の手ざわりや見た目は変わりますか。
A. 被膜は透明で、素材本来の見た目と手ざわりを損なわないことを意図した設計です。気になる場合は、目立たない箇所で確認しながら進める方法もありますので、事前にご相談ください。
Q. シート以外の内装もまとめて頼めますか。
A. Starex水性シートコーティングが扱うのは、シートの保護です。それ以外の範囲については施工店ごとに対応が異なりますので、直接ご確認ください。
シート保護は、タイミングから相談できます
株式会社ケイゾーインターナショナル(大阪府)
納車の直後でも、すでに使っているお車でも、今の状態に合わせた進め方をご案内します。シートの素材と使用状況をお知らせいただければ、順番の考え方からお伝えします。
※ 掲載しているのは実際の施工事例です。施工の可否・範囲・所要時間・料金は、車種と素材の状態、および施工店によって異なります。詳細は施工店へお問い合わせください。
